【住まいの知恵】家具を長持ちさせる知恵
お気に入りの家具は、できるだけきれいに長持ちさせたいもの。 そのためには、日ごろのお手入れが大切。
ちょっとした工夫で、美しさと丈夫さを保つことができます。
NGは3つ (湿気・直射日光・傾き)
家具を長持ちさせるには、まず置き場所に気をつけましょう。 湿気が多いと、「カビ」「合板が反る」などのいたみが生じます。
加湿器やストーブのそばは、できるだけ避けてください。 また、太陽光はひび割れや色あせの原因になります。
直射日光の当たる場所はNG。 3つめのポイントは「傾き」。 水平に設置していないと、歪みを生じて扉や引き出しが開きにくくなることがあります。
お手入れはカラ拭きが基本
家具の多くは水気を嫌います。 ホコリを落とすなどのお手入れはカラ拭きが基本です。 手あかなどの、カラ拭きではとれにくい汚れがたまってきたら、家具用の洗剤を使用します。
●塗装された家具
汚れがひどいときには、薄めた洗剤を使用します。 塗装が変色する恐れがあるので、ワックスや化学系の雑巾は使わないようにしてください。
●桐や白木の家具
水分や油分は、吸収してしまうため、厳禁です。 やわらかく乾いた布で表面を拭いてください。 白木の家具にツヤがなくなった場合は、豆乳に浸して絞った布で軽くなでるように拭いてみてください。 ツヤが戻ります。
●籐の家具
塩を少し加えた水で、汚れを拭きます。 ただし、水分が残るとカビの原因になりますから、水気はしっかりと拭き取ってください。
傷がついたら・・・・・
小さな傷なら、同色のクレヨンを塗ってみてください。 その後、傷の中にだけクレヨンが残るようにしっかり拭き取ると、傷が目立たなくなります。 専用の傷消しを使ってもいいでしょう。
{革製の家具は専用のクリーナーで}
革は水や熱、化学製品に弱いので注意が必要です。ふだんは軽くカラ拭きし、汚れがひどい場合には専用のクリーナーを使います。
変色することがあるので、目立たない部分で試してから使用してください。
TROUBLE
「引き出しが開かない!」
古い家具の引き出しが開きにくくなるのは、歪みや湿気による膨張が原因のことが多いようです。 この場合は引き出しを抜き、風通しのよい場所で陰干しをしてみてください。
それでもまだ引っかかるようなら、摩擦のきつい部分を紙ヤスリなどで削るか、石ロウを塗ります。
※石ロウ・・・家具専用のロウで、ロウソクとは異なります。 家具の販売店にお問い合わせください。