【住まいの知恵】住まいのお金
住まい選びは生活スタイルを決める、かなり大きな選択の一つです。 賃貸か持ち家か、あるいは一戸建てか集合住宅か、どんなエリアに住むか、などの選択肢がありますが、それぞれで必要な費用は違ってきます。
☆賃貸VS持ち家
それぞれにメリット、デメリットは数多くありますが、今回はお金について考えてみました。
【賃貸のメリット】
- 住み替えするなら、費用負担が小さい。
- 部屋が傷んだら、修理は家主の負担。
【賃貸のデメリット】
- 生涯家賃を払う必要があり、その額が未定。
- 資産にならないので、老後が不安。
【一戸建てのメリット】
- 持ち家なので、将来「家賃が上がる」などの不安がない。
- ローンが終わると、固定資産税以外の支払いがない。
- 資産価値が上がることがある。
- 人に貸すことができる。
【一戸建てのデメリット】
- 修繕費用が必要。
- デフレなどで価値が下がることがある。
One Point 固定資産税と管理費もお忘れなく
全般的に見ると、生涯家賃を払う必要があるものの負担額が小さい賃貸住宅orローンや固定資産税、修繕費などの負担があるが、将来設計が立てやすく安心感が大きい一戸建てのどちらかという図式になります。
最近では物件価値が下がり、金利も極端に安いため、家賃よりローンのほうが安いことも。
「持ち家が有利」と考える人が増えていますが、これは要注意。 持ち家には、固定資産税と管理費(集合住宅の場合)がかかりますから、これを月のローン額に加えて計算する必要があります。
☆エリアによる住まいのお金比較
都心に住むか、郊外に住むかを考えるときは、お金のことも考えてみましょう。
●物件価格と広さの関係は
一般的に都心ほど地価が高いので、都心部で住まいを選ぶと、同じ予算でもコンパクトな物件しか選べないことがあります。
郊外では、同じ予算で広い物件、部屋数の多い物件を選ぶことができます。 ただ、必要な住まいのサイズはそれぞれの家庭によって違います。
また、将来家族が増える予定がなど、先のことについても考える必要があります。
●意外に見落としがちな交通費
交通費は意外な盲点になりがち。 通勤費用は会社が負担してくれることもありますが、子どもが都心部の学校に通う場合、郊外からだとかなり高額の交通費が必要になることも。
●Time is money?
都心部の住まいは通勤時間が少なくて済みます。 また、ショッピング施設なども身近にそろっています。
「時は金なり」と考えると、意外にこういったメリットは大きいかも。
反対に、ゆったりスローライフをと考えるなら、やはり郊外。 くつろぎや子どもの心に与える影響はプライスレスと言えるかもしれません。