住まいの知恵
  • 投稿日 : 2021年10月01日
  • 更新日 : 2021年10月05日

「防犯」空き巣対策

世界の中では治安のいい国として知られる日本。 「安全と水は無料(ただ)」 なんて言葉があったほどですが、今ではもはや死語かも。

警察庁が発表する統計で見ると、刑法犯の数はここ数年減少を続けています。 それでも安全になった、とあまり感じられないのは、私たちがそれだけ、危険に対して敏感になったからかもしれません。


身近なちょっとした工夫で、安心できる暮らしを取り戻してみませんか?

Step1 侵入しにくいと感じさせる

防犯の基本は、弱点を見せないこと。 外から見て留守がわかったり、セキュリティーが甘いと、泥棒などの侵入者を招いてしまいがち。

お出かけの際には、照明などの一部をつけておきましょう。 節電が気になる方は、電力消費の少ないLED照明がおすすめ。 また、セキュリティーに力を入れているように見せるにはダミーのカメラなどが効果的。

本物の防犯カメラは数万円しますが、ダミーなら1万円以下でも購入できます。


 ☆ONE POINT

 留守番メッセージ、「だだいま留守にしています」はNG。
 「ただいま電話に出ることができません」に変更しましょう。

 Step2 油断しない

侵入盗の30%を占めるのがいわゆる「居空き(いあき)」。 聞き慣れない言葉ですが、家の人がいるのに入ってくる泥棒のことです。

ごみ出しや洗濯物の取り入れ、といった家事に気をとられてるすきに忍び込んでくるのが、この「居空き」。 家にいるときもできるだけ、鍵をかけるようにしましょう。

また、時間帯では朝が多いので要注意。 「まさか朝っぱらから?!」という油断は禁物です。


 Step3 防犯グッズを利用しよう

動きに反応するセンサーライト、足音をしのばせにくい玉砂利、ピッキングしにくい錠前、窓ガラスを守る防犯フィルムなどが有効です。

特に玄関の鍵は重要。 ピッキングが難しいディンプル錠などに変えておけば、解錠に時間がかかるので、防犯性が高まります。

窓ガラスの対策も大切。 特に一戸建てでは、7割近くが窓を破って侵入してきます。 これを防ぐには、防犯フィルムやガラス窓用のアラームなどが有効です。


 Step4 貴重品はわかりやすいところに置かない

多くの人が、貴重品を整理ダンス、仏壇、サイドボード、食器棚、冷蔵庫などに入れています。 空き巣はまずこういった場所から物色します。

探すのが難しい、あるいは時間がかかる場所に貴重品を置けば、たとえ侵入されたも盗まれずにすむ可能性が高くなります。

 ☆ONE POINT

本の間やCDケースの中などがおすすめ。 たくさん並んでいるものの中にまぎれさせておくと、探すのに大きな手間がかかります。